【店長ブログ】
偉業・・・
米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー(35)=本名鈴木一朗=が、13日におこなわれたテキサス・レンジャースとのダブルヘッダー第2試合で、大リーグ史上初となる9年連続200安打を達成した。
2001年、日本球界から大リーグに移籍し、メジャー1年目から200安打以上を打ち続けたイチローが、ウィリー・キーラー(1894~1901)のもつ、8年連続の記録を108年ぶりに更新した。
先日のメジャー通算2000安打達成(日本人初)、今年4月の日米通算安打数3085安打超(張本勲氏の日本歴代最高3085安打を上回る)と記録づくめの現代版“安打製造機”は、何故これらの偉業を成し遂げられたのだろうか。
愛工大名電高から1992年、ドラフト4位でオリックスに入団した鈴木一朗。その特異なバッティングフォーム「振り子打法」は、それまでの野球の基本にはない打ち方で、監督やコーチなど異議を唱える指導者も多くいた。
しかし、94年に210安打を放ち、日本プロ野球史上初の「シーズン200安打」を達成、パ・リーグの首位打者に輝くと、そうした声は徐々に小さくなった。
「バットが届く限りはヒットの可能性がある」と語るイチローの打法は、見逃せばボールと判定されうる投球もヒットにし、また、一塁にスタートを切りながら打つような独特の技術は、内野安打とカウントされるヒットを量産した。
これまでの常識にとらわれないイチロー独自の打法は、日頃の並はずれた練習(量)から生み出され、自身に最適なスタンスを確立、進化し続けているものと思われる。
こうしたことは、ビジネスの世界にも当てはまることなのかもしれない。
従来のセオリーにとらわれていないか。常識を打ち破るような冒険はしているか。現状を否定し、さらなる進化を求め続けているか・・・。
今後、新たな記録更新を望むイチローへの期待度は、ますます高まるであろうが、そうしたプレッシャーとの戦いは、彼にとって楽しみとなるのか、それとも恐怖となるのか。
【メジャーリーグにおけるイチローの成績】
年度 試合数 打数 安打
2001 157 692 242
2002 157 647 208
2003 159 679 212
2004 161 704 262
2005 162 679 206
2006 161 695 224
2007 161 678 238
2008 162 686 213
2009 128 567 200
通算 1408 6027 2005
※2009年度は9月13日現在
2009/09/15